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定年退職後ロンドンで始めた学生生活の日記

二十歳頃に計画しながら実現には至らなかった海外暮らしの夢を、長い会社員生活を終えた後ついに実行に移しました。行先は、本場の英語をもう一度学び直したかったこと、勉強以外にも滞在生活を楽しめる要素に満ちあふれていることなどからロンドンを選び、2009年4月23日から2010年3月25日までほぼ11ヵ月間滞在しました。従ってこの日記はちょうど2年前の出来事をあたかも現在進行形のように書いているものです。

2009年7月15日(水) テーブルセット

6時35分起床。終日曇。最高気温24℃。

午前の講義の水曜日の担当はHughのはずだったが、今日から最終週まで急遽Agnessに交替することになった。これで7月の唯一の期待が潰えたようなものだ。いや授業自体に問題があるわけではない・・・どころか、各講師とも教えることに熱心なので今日も時間いっぱい多くのことを学んだ、が・・・

今日のテーマで言えば1950年代から現在までのポピュラー音楽や若者文化についての話題なのに、どうも文字通り教科書的な説明の域を出ない気がした。せっかくそういった文化発祥の現場であるロンドンでの授業なのだからもっと臨場感のある、熱気が垣間見える話を聞きたかった。まあ昔話をするのには若すぎる講師だし、勝手な高望みなのかも知れないが・・・

今日から2回だけだが午後の集中講義として"Business Culture in the UK"が始まる。久しぶりにICCの学生だけなので雰囲気は良いはず。
講師のSteveが授業の進め方と課題の概略を説明し、まず参加学生一人一人の自己紹介から始められた。これまでクラスが同じにせよ異なるにせよ余り個々人の詳しい経歴や現状について聞くことがなかったので、誰かと誰かの間に意外なつながり(実は同じ高校の出身だったとか)があることが判明したりして結構時間がかかった。

授業の目的は日英のビジネス文化の差を理解してインターンシップで遭遇するかも知れない問題に対処するもの、と言っても良いが、実際には日英の差は日米の差に比してずっと少ないかも知れない。島国で狭い国土であること、内向的な性格や押し付けがましくない態度など国民性も近いように思える。もちろん似ているところとは反対に大きく異なるところも多いのでそこを見誤ってはいけないが。

13時から17時と長い時間だったのに、各自の性格分析とその比較のようなことも行いそれほど長くは感じなかった。最後に再来週にある後編へのホームワークが出された。グループ作業でさまざまな団体、企業等に対してビジネス文化に関するアンケート調査を電子メールで行い分析するというものである。

そう簡単な課題ではないので、終了後グループとなった5人で集まって進め方を検討したが、取りあえずアンケート自体の内容や相手先の選定について各自考えて互いにメールで意見交換することにした。

19時30分帰宅。

引っ越してから一番気になっていたダイニングテーブルについては、Argos(カタログショップ=実店舗があちこちにあるが商品展示はなく、カタログから商品番号を調べてカウンターで注文すると倉庫から持って来てくれるか、直接配達してくれる)のウェブサイトで調べたところ在庫のあるものがなく配達までに日数がかかりそうだった。そこで手近なHomebaseで購入することにした。

手ぶらで見に行くと、商品は2種類あって主たる差は天板が一枚板かベニヤ板か
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ここは迷わず価格で決める。134.98ポンド(約20,000円)
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商品在庫はあったので持ち帰るつもりだったが、問題はその嵩と重さ。組み立て式テーブルが43kg、椅子が2脚単位の梱包で13.5kg掛ける3個、何と合計84kgほどをどうやって持ち帰れば良いものやら。

店内用カートには到底載せられないので、店員に表にあった大型カートを貸してくれるように頼んでみたところ、OKとの返事。このカートは植木などを大量に運搬するためのもので、これなら全部一度で運べる。

歩き始めは快調だったが、フラットまでは次第に上り坂になってしかも車の運転者に行き止まりを知らせるためか舗装がでこぼこにしてある。まっすぐに進めるのにも苦労しながら上りきって、次は狭い歩道をしばらく行かねばならない。2度ほど人にぶつかりそうになったが、事なきを得て20分余りで到着(ひょっとすると、もっとかかったかも知れない)。

最大の難関はここからで、この重量物を階段で3階まで運べるだろうか?引っ越しのときのようにヘルパーを頼んだ方が良かったかな? でももう今更遅いので椅子の梱包を解いて1脚ずつ運び上げた。これは6回かかったが、まあ大して問題はなかった。

さて、テーブルは解体するわけにもいかないし、梱包ごと持ち上げた方が傷みも少ないだろうと思い、階段を一段ずつ転がすように、それこそ渾身の力で汗だくになりながら部屋まで上げた。いやあ1階から3階まで遠かったこと。天井の高い建物なので実質6階まで上げたような感じだった。

テーブルを開梱して梱包材を1階まで持って降り、放置しておいた椅子の梱包材ともども前庭の大型ゴミ箱に入れる。大人3~4人は入れそうなゴミ箱なので問題なし。

ここでまだ安心はできない。テーブルと椅子は組み立て式なので、説明図を見ながら一つ一つネジを締めて行く。
いったいどれだけ時間がかかったかわからないが、こうしてダイニングがダイニングらしくなった。
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この季節は21時近くまで明るいのが助かる。借りたものは返さないといけないので、大型カートを押してHomebaseに戻る。帰りは空だし下り坂なのでまったく楽である。しかし着いてみると店は閉店した後だった。仕方がないので入口のカート置き場の辺に置いて帰った。まあこんなものが盗られることはないだろうし。

重労働を終え、安堵の気分での夕食はMoroccan Style Chicken 3.0点
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実は先ほどテーブルセット以外に小型扇風機も買った。9.99ポンド(約1,500円)。 冷房がない国だからこれは必需品。こうして日に日に快適さが増して行くのだ。

23時40分就寝。
  1. 2011/07/15(金) 01:32:10|
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Author:oldstudentinlondon
高校時代は生物研究クラブ、大学は理学部生物学科、社会人生活は製薬会社と臨床検査会社、という具合にずっと生命科学の世界にどっぷり浸りきっていたのですが、定年退職が近づくにつれて、これまでとはまったく異なる分野のことを少しでも知りたいと考え、英語、英国文化、芸術等について学ぶことを目的にシニア留学に踏み切りました。
結果として期待以上に充実した時間を送ることができました。真っ先に挙げられるのは、これまでおよそ話す機会もなかったような若い世代の友人達と親しくつき合えたこと、そしてこれまでマスコミ等を通じて間接的にしか知り得なかった国々から来た学生達と話すことを通じてそれらの国に対する自分のイメージが大きく変わったこと、です。やはり海外に住んで改めて日本を見直すということは、年齢に関わりなく極めて意味深いものだと実感しました。
なお、記事中の人名は、知人については本人の承諾を得た場合を除いて仮名を用いています。政治家、アーティスト等広く一般に知られている人については原則として実名を用いています。

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