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定年退職後ロンドンで始めた学生生活の日記

二十歳頃に計画しながら実現には至らなかった海外暮らしの夢を、長い会社員生活を終えた後ついに実行に移しました。行先は、本場の英語をもう一度学び直したかったこと、勉強以外にも滞在生活を楽しめる要素に満ちあふれていることなどからロンドンを選び、2009年4月23日から2010年3月25日までほぼ11ヵ月間滞在しました。従ってこの日記はちょうど2年前の出来事をあたかも現在進行形のように書いているものです。

2009年4月23日(木) さあ出発の日が来た!

2008年12月から具体的な留学準備を始め、いろいろと慌ただしかったがいよいよ出発の日を迎えた。

当初の予定では今月15日に出発するはずだったのだが、英国ビザ(UK ENTRY CLEARANCEと言う)の発給が遅れたため、せっかく取っていた予約をキャンセルして航空券を買い直すはめになった(格安チケットで変更・返金不可のため)。
とは言っても、もちろん補償等してもらえるわけがない。万一のことを考えて今度は出発日変更可能なチケットを取ったため、合わせるとかなりの予定外出費になってしまった。出発前から大きなハプニングである。

実は今年の初めから入国許可に関する事務作業をアジア各国の分はすべてマニラの英国大使館に集約したためだそうであるが、こんなに影響が出るとは留学エージェントも想定外だった模様。

6時14分京都発のぞみ200号で8時26分東京着、9時00分東京発の成田エクスプレス13号に乗り換える予定・・・であったが、ここでまたハプニング。横須賀線で人身事故発生のため遅延中であり何分遅れで到着するかわからないとのこと!

何でこんなときに限って!とは思うが、確実に成田に到着するためには、ただ待っているよりもさっさと京成線に切り替えた方が良さそうである。躊躇することなく総武線で船橋まで行き、そこで京成の駅を見つけるのに少し迷ったものの何とかスカイライナーに乗り換える。結局成田空港駅に着いたのは10時22分で、当初の成田エクスプレス利用の場合に比べて23分遅れで済んだ。

<コペンハーゲン行きSK984便に乗る>
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しかし、幸いその後は極めて順調で、SASのチェックインカウンターは行列ゼロ。手荷物検査も出国管理(パスポートチェック)も行列ゼロ。こんなに空いていると拍子抜けする。

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搭乗機は定刻通り午前11時40分にボーディングブリッジが切り離され、同54分いよいよ長い旅への離陸。

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飛行は終始順調で昼食を二度食べ終えるとコペンハーゲンに定刻より20分ほど早く到着。ここで2時間の時間待ち後、ロンドン行きに乗り換えてついに18時45分ヒースロー到着。

ヒースロー空港にはこれまで毎年のように来ているが、今回のように約1年間も滞在するために来るのは初めてなので、ちょっと緊張。今回の留学にあたってお世話になったICC(国際交流委員会)京都支部の担当者中西さんから入国管理では決して必要以上のことを言わないようにと助言されていたのであるが、係官からは型通りに滞在期間、滞在先、渡航目的を聞かれたので「会社をリタイアしてロンドンの大学に行くんだ」と少し気負い込んで答えたら、実にフレンドリーな口調で"Congratulations! Good luck!"とあっけなく完了。まずはほっとした。
英国人(米国人も)は退職してから自分の本当の人生が始まるのだ、と考えているとどこかで読んだことがあるが、そういう観点からすれば確かに”おめでとう!”がもっともふさわしいのかも・・・

さて、4月下旬とは言え19時を過ぎるともう薄暗くなり始めて来たので、ほとんど場所の見当も付かないホームステイ先の住所(と名前)だけを頼りに無事に行き着けるかしら?と最後の難関に直面する。到着ロビーの公衆電話から契約確認書に記載してある番号に何度か電話してみるものの全然つながらない。ますます暗くなってくるし、ええい取りあえず行くしかない!と判断してタクシーに乗り込む。

しかし、そこはさすがロンドンタクシー、見せた住所を確認し直ちに「任せておけ!」とばかりに出発。既に暗くなった道路を40分ほど走り、どうやら住宅街に到達。ところがここから意外に手間取った。Carlton Gardensという住所は間違いなくこの辺だが、該当番地がない、ということで何度か進んだかと思ったら逆戻りを繰り返したあげく、ドライバーはついに車を降りて聞き込みを開始した。ほどなく発見したようで車を家の前に付けてくれた。こちらもようやく安心して、85ポンドのメーター料金プラスチップで100ポンドを渡し笑顔で握手。

玄関でホストマザーが出迎えてくれた。年齢は自分と同じか少し上に見える。2階の部屋に案内されるが階段が急なことと荷物(大型スーツケースと手荷物の小型ケース、それにリュック)が重くて足を取られそうになった。ここまで来て階段から落ちてはいけない、注意、注意。
明日の初登校に備え、荷物の整理後シャワーを浴びて23時就寝。ああ、とうとう本当に来た...ん...だ...zzz
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  1. 2011/04/23(土) 15:09:47|
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oldstudentinlondon

Author:oldstudentinlondon
高校時代は生物研究クラブ、大学は理学部生物学科、社会人生活は製薬会社と臨床検査会社、という具合にずっと生命科学の世界にどっぷり浸りきっていたのですが、定年退職が近づくにつれて、これまでとはまったく異なる分野のことを少しでも知りたいと考え、英語、英国文化、芸術等について学ぶことを目的にシニア留学に踏み切りました。
結果として期待以上に充実した時間を送ることができました。真っ先に挙げられるのは、これまでおよそ話す機会もなかったような若い世代の友人達と親しくつき合えたこと、そしてこれまでマスコミ等を通じて間接的にしか知り得なかった国々から来た学生達と話すことを通じてそれらの国に対する自分のイメージが大きく変わったこと、です。やはり海外に住んで改めて日本を見直すということは、年齢に関わりなく極めて意味深いものだと実感しました。
なお、記事中の人名は、知人については本人の承諾を得た場合を除いて仮名を用いています。政治家、アーティスト等広く一般に知られている人については原則として実名を用いています。

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